寺ブログ by副住職
地蔵と六道と相互供養
※この記事は、今年の盂蘭盆大法会にお話しした法話を加筆整理したものです。
お地蔵さんは、六道能化※のうけ=トップ指導者、と呼ばれるように、地獄・餓鬼道・畜生道・修羅道・人間界・天界を朝早くから夜遅くまで歩き回って救済活動をする仏さま、として知られています。

当山のお盆は地蔵さまを本尊にお勤めしまして、六道=人間界に留まらないあらゆる生存形態の生命、への救いの供養を祈ります。
そしてまた供養は「回向」とも言うように、巡り廻らされる性質のものであって、与えた行為は何らかの形となって自身にも巡り与えられる、それが世の道理。お釈迦さまが僧団への喜捨を勧めると同時に、成道してなお自ら与えることに邁進されて「私ほど功徳を求める者はいないであろう」と申されたのは、この道理の体現であられましょう。
もっとも、それぞれの生命形態とその時々の環境によって必要なものは異なります。与える行為はそこに適しているかどうか、も大切な要因ですね。その点、お地蔵さんは「六道能化」ですから、それぞれの世界に必要なものを完全に弁えておられます。
即ちお地蔵さんを通じての供養は、人とは異なる生命に適した形で施される供養となる、のでもあります。
そればかりではありません。供養は廻る、と申しましたが、六道への施しが如何なる功徳とスタイルになりうるのか、もお地蔵さんは説かれており、そのお話をしようかと。
キッカケは先日、SNSで目にした「お墓に水をかけてはならない、先祖の頭に水をかけることになるから」との投稿、スピリチュアルに毒された人の発言かな?
これに対して「バカ言っちゃいけない、水はかけてるんじゃない、注ぎ献じるのだ。生命の源である水を与え、またそれによって先祖の熱煩悩を冷まし、通じて自身の煩悩も冷ますように、の祈りだ」と反論投稿をしました。
その後に地蔵供を行じた時に、ビビビッ!と地蔵の伝授にただ与えられていただけの示しが一気に氷解。
お地蔵さんで六道に回向することに如何なる意と功徳が存在するのか。
高野山に伝わる法流の地蔵法だけにサラッとヒントがありましたが、私の感得でおそらく他では見聞きすることがない深意かと思います。
今回、盆供に供養された施主さんだけに特別にお話しますね>▽<
おそらくこれは、地蔵による六道回向の功徳の真骨頂ではないかと。それは、
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