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2026-10-06 19:59:00

どんな超絶技巧⁈

9月上旬まで東京国立博物館で開かれていた「空海と真言の名宝展」備忘録。

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先にLINEでチョロっとお知らせして、数名の信徒さんから「行ってきました!」とご報告><ノ

お知らせしながら自身は行けてない;も東京での講習会前日が最終日、ギリながらタイミング合いで拝観!

どしゃ降りの雨の中、チケット購入に20分くらい並んでようやく入場。

 

入口は金剛峯寺持仏堂のお大師さんがお出迎え。

 

三十帖冊子、お大師さんの入唐受法メモで大師と唐の坊さんの手で書かれたものですが、米粒ほどの極小文字がwordで印刷したかの如く美しく整然と記されている・・香川県立ミュージアムでもお目にかかってどうやって書いたのか不可解モノでしたが、やはり圧巻。

 

真言院の図像とか、書籍で見たことのあるモノの実物が多数!

東寺の十二天屏風の実物も!この複製ミニ屏風は持っていますが、実物の大きさと繊細なタッチには感嘆。

 

金剛峯寺の快慶作、深沙大将。高野山霊宝館では気付かなかった、口の中などが赤く光って見える⁉スゴイ筋骨隆々の一方で、そういう細部の彩色まで作り込まれているとは~

 

覚禅鈔は聖天供のかなりのページが展示、聖天の図像がこれでもかと言わんばかりに沢山公開・・基本的に聖天は、行者以外にはその姿を露わにしないのが習いなので、芸術としてとはいえあれ程の様々な聖天図像を一般公開してしまうのはどうなのだろう・・

 

そして今回、どうしても見ておきたかった展示の一つが「二間観音」。

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かつて宮中で皇家が私的に信仰された御像で、後に後七日御修法の観音供となった観音さま。

 

拙僧、後七日御修法の伝授を受けた折にこの観音供も授かりましたが当然、修する機会などあるわけもなく。由緒と文面で存じているだけの仏さまの、実物を拝めるとは!

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精密工具もレーザーも無い時代に作られたとは信じ難い、繊細緻密にして優美の結晶。この展示は列に並んで誘導されて歩きながらの拝観でゆっくり見れずながら感無量。なお、8月には今上陛下ご夫妻もご来場とのこと。陛下の天覧にはこの観音さまがお喜びされたに違いない(^^

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大師と丹生高野明神の問答講本尊図像。専修学院時代から資料では目にして印象に残っていた通り、丹生姫明神は美しかった♡

 

展示されていた地蔵立像はいずれも、巷の優しげとは異なる力強さを前面に感じる、カカカ~が威圧になりそうなまるで生きている様な像ばかりだよ(;・∀・)

 

快慶作の不動明王は玉眼、どの角度から見ても仏像と目が合うマジの八方睨み、凄すぎる💦

 

宝山寺の五大明王。湛海律師は空前の不動行者・聖天行者として有名ですが、こんなに緻密にして力強い仏像を作る才もあったとは。

 

和宮内親王の念仏であったという十一面観音と厨子もこれまた「顕微鏡見ながらじゃなきゃ作れないよ⁉」な精巧さ。明治帝から送られたあの蘭奢待も一緒。

 

仁和寺の薬師如来像もメチャ小さいのに超絶の細かさ、古の職人技って一体(◎o◎;)

 

そして今回どうしても見ておきたかったもう一つがラストを飾る、安祥寺の五智如来像。

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安祥寺をお参りした際に「多宝塔は明治の不審火で焼失したが、収められていた平安時代の五智如来は幸いに博物館に寄託されていて難を逃れて国宝」とだけは知っていましたが・・デカい!想像以上の巨躯にして優美。

 

どこかのサイトに「安祥寺多宝塔は、現存するいずれの多宝塔(古塔)より巨大であった」との記述をみましたが、確かにこの巨大な五仏が収まるならそうだよね~と納得。

 

安祥寺流の末資としてこの五智如来はどうしても拝観しておきたく、終幕ギリながら叶いました。安祥寺流は、弘法大師の嫡流でありながら法灯を伝えること糸の如しと称されます※1が、ずっと門戸を閉ざしていた安祥寺も最近環境整備と時折公開をされ、このように名も知れる機会も法流復興に繋がって欲しいな、と思う所でもあり。

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 ※1 法流本山が安祥寺から高野山宝性院へ移り、宝性院は大正時代に無量寿院と合併して大本山宝寿院(専修学院併設)となり(宝性院跡地は大師教会本部に)、高野山は中院流を正規の法流と定めたので実質、法流本山を失ったのが痛手かと;

 

展覧会のグッズは「それってどうよ・・?」ばかりで何も買わずでしたが、大雨の中を拝観しただけの甲斐はありました。それにつけても古の職人たちの超絶技といったら驚愕するばかり・・モノづくりで戦後の焼野原からこの国が世界筆頭の経済大国へのし上がったのも、こういう伝統才覚がDNAに刻まれている故かも、ですね。

 

それが今や、どうして全てが三流へと落ちぶれてしまっているのやら・・今回の特別展は入場者が8月下旬で20万人超え!外人さんも随分多かったですが、こういう展覧会で古人の祈りと熱意と超絶技巧に触れて、活きるとは何か、誇りという価値を触発される日本人が増える契機にもなってくれるといいな~

 

※「美術展ナビ」というサイトにこの特別展レポートがありましたので、興味のある方はどうぞ。

 

それにしても上野公園、大雨ながらテントが立ち並び、キッチンカーが列を連ねて何かのイベント~都会人は大雨でも外で遊ぶのね(;´∀`)