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2022-12-08 20:43:00

成道と地の神

12月8日はお釈迦さまの成道した日、となっている。

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それはそうと、信徒さんには何度もお話し申し上げている話だが、釈尊の成道を証明したのは【地天】=地の神であった。

 

日本では【土地】という場には、その地その地に神(精霊)が宿っている、と考える。だから寺院には鎮守が祀られるし、密教の地鎮祭(土公供)は実際に供物を地面に埋めるという丁寧を尽くすし、密教の伝授にはご法楽として必ず【南無当所(当山)鎮守】とお唱えする。

 

「日本では」と言ったが、釈尊の故事に鑑みれば、それは日本的思考に限らぬ普遍的な精霊、と言うが正しいのだろう。

 

またそれは【悟りを証明した神】なのだから、想う以上に大力の尊だ。大地の仏の地蔵ともリンクしてくるが、冥界にも福財にも関わってくる。

 

日本でいう塔は、釈迦の遺骨埋葬に始まるストゥーパが変化したものだが、このもともとは土饅頭の形であった。塔が【弔い】と【功徳出生】の両義に用いられる意も、何となく察せられよう。

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在家の方が意識して拝まれる機会はほとんど無いと思うが、動土や地鎮などの機会には心して接して頂きたい神、と思う。

 

ちなみに、施餓鬼の対象には【広野鬼神衆】という部類もあり、ここには地神の眷属類も供養対象として含まれている。施餓鬼の功徳力の一端でもある。

 

ついでに、12月8日は真珠湾攻撃で戦争の火ぶたを切った日でもある。当時は国家神道というカルトのもと、仏教を蔑ろにしていたにしても、尊い日に何ということを・・こちらも忘れてはなるまい。