寺ブログ by副住職
事故続きをなめた顛末
あなたはお祓いしておいた方がいいよ、に「子供にお金がかかるので、お祓いするお金はありません」と言った人。
やはり易が示す通りらしい、救いようがないんだな~
紹介で来た人。頻繁に事故を起こしたり怪我をするという。占断して住職がお話ししたのが冒頭の言葉。
私は不在で後から占を見せられたが、なるほど、これは今後も確実にやらかすわ。
得た卦は【※※は死ななきゃ治らない、ってヤツだね】。今までに得て記憶にある人は例外なく、己を修正できずに坂道を転げ落ちている。そのうち来なくなるので最後は知れない。易をやる者なら瞬時に身構える卦だが、他の卦も【事故るぞ】ばかりだ。口を酸っぱくしても、こういう得卦の人には馬の耳に念仏。
事故やケガが続く人は、そういう引き合いが憑いてしまっているので、事は大方悪化しやすい。お祓いなんて「そんな目に見えぬもの」な即物的思考人にはムダにしか思えぬかもだが、事故ったら、その出費はお祓いの数十倍以上じゃない?。オマケに健康そして命だって損ないかねない。己ばかりでない、他人様の人生を壊し、自分の家族の人生を壊す可能性もある。
災いは可能な限り、未然の先に除けようと努めるのが人として、いや、生き物として賢明な智慧ではないか?と思うのですけれどもね。取り返しがつかない時になって気づいたって遅いのに・・
まあ、お祓いを勧めてもやらない、のでしたら、それもまたその人の人生。
で、以前にあった人を思い出した。
蛇を踏んだ、猫をふんだ、と来た人。住職は車をお祓いしておけと言うも、その人はお祓いしない。そのうちに狸とぶつかった、物に行ってぶつけた、来る度に言うも、どうしてか絶対お祓いはしない。そして遂に、車と衝突。相手の人に詫びに行ったか?と聞くと「保険屋も自動車屋も行く必要ないって言うから」に住職は「アホか、大変なことになるぞ、謝りに行け」と言ったが・・
しばらくたって、やつれ顔で来たその人は「お金全部無くなりました、お祓いしてください」・・ぶつけた相手は、タチの悪い筋の人でおまけにクラシックカー、詫びにも行かずで相手は激怒、賠償金から慰謝料まで大変な金を払う羽目になった、との顛末。
忠告してきたのに、お祓いを軽んじ、ケチった挙句に全てを失った、こんな人もいます。
それでも、不可抗力じゃないことも良寛さんの言う【災難に逢う時節には災難に逢うがよく候、死ぬ時節には死ぬがよく候】と覚悟出来ている、のでしたら、お祓いをなめてかかって痛い目に遭ったり、救いなく転げ堕ちて終わるのもまた人生、かもですけれどもね。