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涅槃からの!
2月15日は釈尊の涅槃会。
先に太元堂月例に合わせて行ないましたが、正日は花巻でも掛け軸をお祀りして。祈願や参拝のタイミングで拝観できた方はラッキーでございました。
涅槃図の大まかな絵解きは、当サイトか副住職個人ブログかで記しております。が、絵解きが行われる機会に足を運んでお聴き頂くのが一番ですね。ネットで知るのと、実際に見て聴いていただくものでは、やはり違うものがございますから。
旧正の締めまで今年は雪がなかったですね~(;'∀')こんなでホントにいいのか⁈とさすがに懸念が出ますが・・
法縁のお寺さんの法要にお手伝いで出仕。
例年ながら30~40分以上はずっと太鼓叩き続け(◎_◎;) 式衆は護摩壇の作業で声無いし;外陣の御詠歌に消されそうな壇の向こうの経頭の声だけに耳を澄ませながらの、両手で叩きながら慈救呪をッ、さぁ~けび続けるぅ~♪と結構ヘヴィですが、ヘマせずやり終えたのはご加護かとw
画像は出仕中の脳内イメージで、本記事とは直接関係ありません(^^;
はともかく、こちらの法要、本当は蘇民祭なはず・・でした。
今年からおやめになった。本堂の法要のみと。黒石寺さんの蘇民祭やめますはニュースで騒いだのでご存じでしょうけれども・・こちらも。
聞く話では、黒石寺さんは住職主導で廃止なようですが、こちらのお寺さんは関係周囲の意向であったようで。法会でのご住職のお話には無念が伺えました;
残念ですが、無理もないのもお察し。イベント運営に関わった経験の方ならご存じのように、人が集まるイベントの裏側では、とんでもない手間と経費が掛かっているものです。表からは見えない舞台裏は本当に大変。じゃあ、お金を払って人雇えばいい、と簡単ではなく、そんなじゃ人件費で経費倒れになってしまう。そしてまた、伝統系にはソレを受け継ぐ後継者を育てる、というのも大切な役目。
かつてはお寺には檀家の協力があり、手伝う人々もそれが楽しみでもあったでしょう。ですが今、楽しみは掌の中に常にあり、仕事を休むなど生活が窮する時代となり、そこに信仰心の薄れという追い打ちでは、立ち行かなくなるのも已む無き・・しかし蘇民とは疫病退散の祈りが本義なようですが、コロナ禍で休止したことが関係者の気力まで奪ってしまうとは・・
でも、長い年月に育まれた伝統は、止めてしまったら再び取り戻すのは容易な事ではありません。歴史やそういう規模などは、欲しいと言ってもお金で買えるもんじゃないし。まして今のようにバカみたいなコンプラ束縛の世の中では、新たに始めるには微に入り細に入り制限規制ばかりとなり、かつての宗教儀礼にあった危なげで無法スレスレのダイナミズムなど、二度と叶いようもないでしょう。復活した所でクソつまらねえモノにしかなり得ないのは自明です。その失ったものの大きさにいつか檀家や実行委員会の人達が気付いた時は、もう遅いのでしょうけれども・・