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普賢延命!
今年は辰年、守り本尊が普賢菩薩とされる年。そういえば別院の脇本尊としている普賢延命菩薩で法会やった事なかったな~とのことで、ご案内のように今回は普賢延命の祈祷を修しました。
この尊は、普賢菩薩が延命の三昧に入った姿でもあり、その成仏した姿でもあります。・・だけではなく、実には仏教思想の根幹に欠かせぬ仏なのですけれどもネ。そもそも普賢菩薩自体が、釈迦の脇侍程度の認識で済まされる菩薩じゃないんですけども。
2月の別院月例は、お釈迦さまの涅槃会を合行するのが恒例です。で、普賢延命菩薩は、もう一つの釈迦涅槃の物語に重要な立ち位置で登場する仏さまでもありますので、この度は格好の機縁。
普賢延命法(というと厳密にはこの名称は大法立てに限るので、寿命経法とか延命法と言うべき所でありますが)にてお護摩を修し、参拝各位の福寿増長と心身健勝、息災延命を祈願しました。
普賢延命尊は、私(副住職)が一流伝授の際に大阿闍梨様から「どうして私だけに⁉」の気まずさながら思いもよらぬ高配を賜ったご縁で勧請し、別院にも造立しまして、ただならぬご縁を感じている仏様です。ただ、観想は難しいし大法立てを原則とする定めへの遠慮などでそう多く行法はして来なかったので・・私的にも善き機会。
典拠となる金剛寿命経からして読み方は口伝に依るように、この尊法自体が口伝の塊みたいなもの・・でも、改めてお次第を入念に手入れして行じますと、今までの「なんか難しいんだよな~;」は何だったのか⁉な、スカッとした祈祷をお勤めさせてもらいました。ご参拝者には伝授した寿命経を繰り返し読経してもらったのも良かったかも、です(^^
仏名だけ聞くと穏やかですが、降三世の苛烈さを下地にしている尊ですから甘くはない。まあ、今日はそういう御力も振るわれたような激感も得て、思っていた以上に有り難い祈祷となりました。
今日拝んでみてこの仏の出自からしても「事の仕上げに力をふるう」そんな仏様なのかな、という印象。そういう点で今のタイミングの祈祷は、正月に星供と行なってきた祈祷への追い風になったような>▽</
私的にも、この修法にどこかあった苦手感、有り難いことに今日解消した感覚で、太元帥愛染だけじゃなく行法増やしてみよう、と思います。
法会後、参拝者には内陣内拝にてお話しをさせてもらいました。が、普賢延命の話となると両部曼荼羅の解説まで要るので、気づくと長時間話してしまった~;といいかげん切り上げましたが・・まだ話半分;まあ、それほどに深い仏さんってことです(^^;
しかし、涅槃図の絵解きを端折ったのに長々話とは(;'∀') ※涅槃図の絵解きは、何年か前のこのサイト内か副住職個人ブログをご参照あれ。
星供が終わったばかりにも重ねて参拝された多くの方々には、有り難い限りでございました。また、図らずも今年は旧正二日に建国記念の紀元節、絶好の日にちでもあり。
万障繰り合わせてのご参拝には、それ以上の価値を得られた法会になったと存じます。参拝皆様の福寿の増長と息災延命に、追い風が加速することをお祈りします。